自分のことだけで精一杯なのです

幼い頃、私も犬猫を飼っていたことがありました。彼らを看取った覚えはなかったですが、一匹の犬だけは庭の片隅で死んでいたのを見つけたことがあります。その時の自分の感情は覚えてはいないのですが、横たわって口を半開きにした姿を今でもずっと脳裏に焼き付いて忘れる事はありませんでした。

 

「必要悪なのかな。 - オオカミの遠吠え通信」

 

予防接種は法律で決められたことではあるようですが、去勢手術は恐らくそうではないですよね。飼い主の一存で決められることなのでしょう。私の子供の頃は、もちろん、そういった去勢手術とか、病気になったとしても、動物病院自体が近くにあったかどうかは子供だったのでわかりませんが、親もそういったことには無頓着だったと記憶しています。しかも、放し飼いは当たり前だったということもあり、繁殖はしていたと思います。野犬が多かったですからね。ただ、現在のように長生きする犬猫はいなかったと思います。

 

私も人並みに犬や猫がかわいいと思ってはいるのですが、今の私は子供の頃のように無邪気に飼うということはできないのですね。命のあるものですから、それに責任を持つということが私にはできないと思うからです。私は私のことだけで精一杯であり、何とか穏やかに死に至りたいと思っていますので、他の生物にまで気に掛ける余裕はないのです。そんな私は、犬猫の画像をネットで見ている、そんな日々を過ごしております。